始まった日々
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「女子が、二の腕を見せるんじゃねぇよ」
「──あ、はい……」
(見せたらアカンとこなん?)
【あっち】じゃあ夏は半そで・ノースリーブで二の腕は出してて当たり前だが、【ここ】ではそうではないらしい。
(──、あ)
そうか、だから、土方さんは走ってきて羽織をかけてくれたのか。
小さいパフスリーブのついたワンピースはほとんど肩まで見える。
好意でしてくれたことだったのか、と改めてあの不愛想を見直した。
桶に移してもらった水でざばざば顔を洗って、ついでにボサボサであろう髪も濡れた手で撫でつけた。
「その髪、案外可愛いぜ」
甘い笑顔で左之さんが慰めてくれる。
まあ、あたし自身はちっとも【妙ちきりん】だとは思っていないのだけど。
「けど、結ったところも早く見てみてぇな」
左之さんは手を伸ばしてきて、頬にかかった髪を耳にかけてくれる。
指の長い、骨ばった大きな手に、
(──うっ、……)
思わず照れてしまった。
「それにしても、それ、おマサさんの着物か?」
「あ、はい」
「袖がちょっと短けぇな」
「あ、やっぱり?」