始まった日々
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「マサさん!」
台所で味付けをみているマサさんの後ろ姿に声をかける。
マサさんは振り向いたが、
「なんちゅう恰好ぇえ?」
目を白黒させて、そう吐き出した。
「帯が結べへんので……。お願いできませんか?」
「へえ?」
素っ頓狂な声をあげて、マサさんはこちらへやってきた。
土間から上がってくると、あたしから帯を受け取った。
「ほら、向こう向きよし」
そう言われて、マサさんに背を向けて立つ。
マサさんは、あたしの胴にくるくると帯をまきつけると、
「背ぇ高いさかい結びにくいなぁ。力入らへん」
そう言いながらも、ぎゅっと搾り上げた。
「──、ぐえっ!」
そのあと、ごそごそしていたかと思うと、ぽんと背中を叩いた。
「出来たえ」
そう言われたので、マサさんの方に向き直ると、品定めするように見る。
「ちょっと袖が短いなぁ」
たしかに、袖からにゅっと腕から手首まで10センチくらい出ている。
(確かに出すぎかも)