夜道は暗いもの
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「どうした、何をごちゃごちゃやってる」
【ポニーテール】が凄んでくる。
こうなったら、一旦、家へ帰ろう。
家から連絡して、事情を説明しよう。
あたしは恥をしのんで彼らに頼んでみた。
「あの、阪急の駅まで送ってもらってもいいですか?」
「阪急だぁ?」
やばい、怒ってる。
「すみません、あ、もういいです!大宮まで歩きます!」
彼らが先程「四条烏丸」だと指差した方へと歩き出す。
「おい、ちょっとコラ待て!」
【ポニーテール】のドスのきいた声が追いかけてきた。
(あかん、あかん、やばい!)
「待てって言ってんのが聞こえねぇのか!」
バタバタと足音も追いかけてくる。
「──あ、」
そう言えば、羽織を着たままだっだ。
「すみません、いつまでも借りたまんまで」
「だから、脱がなくていい!」
羽織を脱ごうとすると、先ほどしたように、また慌ててそれを制止する。
「俺たちも、そろそろトンショへ戻るから送ってやろう」
「いや、でも、そんなわざわざ」
「大宮なら通り道だ。それに、女の夜道の一人歩きは危ねぇからな」
「──はあ、」
いい加減、うっとうしくなってきた侍口調に適当にあいづちを打った。
「よし。じゃ、行こう」