Home Sweet Home
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
台所へ行く途中、左之さんたちの部屋をかすめると、障子がピタリと閉められていた。
だが、食事が始まっているにしては静か過ぎる。
足音をひそめて聞き耳を立てる。
すると、ぼそぼそと話し合う声が聞こえた。
あたしは、小さくため息をついて、台所へ向かう。
きっとみんなで山南さんのことを噂し合っているに違いない。
なんだろう、とても嫌な気分。
台所は、夕膳の支度でバタバタしていた。
それでも、スエちゃんがあたしの姿を見留めると、さっとお膳をひとつこちらへ持ってきてくれる。
「サンナン先生、お戻りなんどすやろ?
土方先生が【持っていく】て、言うたはったんどすけど、お声掛けに行ったほうがよろしおすやろか?」
「……ああ、ほんなら、あたしが二人分持って行くわ」
スエちゃんは、にっこりと笑う。
「ほな、よろしゅうおたの申します」
あたしは、お膳を二つ積み上げて、まず土方さんの部屋へと向かった。
「開けますよぅ?」
いつも通りに声を掛けてから、とりあえずお膳を下に置いた。
山南さんのお膳にはお銚子をのせているので、一旦置かないと下に重ねている土方さんのお膳を取り出せないからである。
いつもは声が掛かると同時に障子が開くのに、なかなか開かない障子に痺れを切らしたのか、土方さんのお膳を持ち上げたとたん障子が開いた。
「何をやってる、さっさと開けて入って来ねぇか」
「何って、いっつも【足で開けるな】て言うたはりますやんか。
そやから、今回はちゃんとお膳を下に置いて手ぇで開けよと思って────」
「ごちゃごちゃ抜かしてねぇで、さっさと入れ!」
「はいはい、」