Home Sweet Home
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そうしてくるわぁ」
あたしは踵を返して、サンナンさんの部屋に向かった。
途中、こちらに帰ってくる新八さんに出会う。
「サンナンさんとこ、行っても大丈夫でしょうかね?」
「お?…………あ、うん、今、土方さんが話してっけど」
「行ったらアカンかな」
「のぞみちゃんなら、いいんじゃねぇか。ちゃんと声掛けてから入れよ」
新八さんに肩を叩かれて、あたしは再び縁側を進んだ。
山南さんの部屋は、障子が閉められていた。
「サンナンさぁん、開けてもいいですぅ?」
声を掛けると、中から「くすくす」と笑い声が漏れた。
気配が近付いて障子が引き開けられると、そこには土方さんの胸があった。
「何か用か」
不機嫌そうな声が落ちてくる。
部屋の中に視線を走らせると、山南さんは今朝あたしがお日様の陽に当てて、ふかふかにしておいた布団の上に座っていた。
「サンナンさん!」
「やあ、のぞみ君」
土方さんの前をすり抜けて、あたしは布団の側に滑り込む。
「おかえりなさい」
「やあ、心配をかけたね」
山南さんの左腕は、まだ吊られたままだ。
「お元気そうで何よりです」
「うん、残念ながら、死に損なってしまった」
「何言うたはるんですか、もう!」
二の腕を叩きそうになって、「おっと」と手を引っ込める。
吊られた左腕を叩くわけにはいかない。