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一瞬ぽかんとして、総司くんはふっと笑った。
「やっぱり、変わってるね君は。よっぽど良い家に育ったの?」
言いながらも、燈台に明かりをつけてくれた。
「ありがとう」
総司くんは肩をすくめる。
「何か困ったことがあったら襖を開けなよ。すぐ隣にいるから」
「あ、うん、ありがとう」
じゃあね、と言って総司くんは隣の部屋に消えた。
明かりのもとで見ると、そこは六畳ではなく四畳半なんだと知った。
(京間かぁ)
「──あ、」
部屋の隅に置かれた着物が明かりに照らされている。
【お前ぇ、着れるのか?】
土方さんの言葉が蘇った。
「ほんまや、着られへん……」
着物のそばに座り込んで、あたしは閉口した。
(土方さん、女物の帯結べるやろか?)
(ほんまやったら、ネットで調べたりしたらええんやろうけど……)
一か八か試してみよう。
部屋の隅に置かれたカゴバッグからスマホを取り出した。
「──、そら、アカンわな……」
圏外では、スマホは無用の長物。
(しゃーない、)
音楽でも聴くか。