手紙
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
仲間を一人殺された浪士らは山南よりも土方へと狙いをつけている。
土方は壁を背にして戦っていたが、一対四では絶望的だ。
「土方くん!」
山南は一人と斬り合いながらも、四人に囲まれている土方が気になって仕方がない。
店の中間が裏口を抜けて、再び新選組陣営へ応援を頼みに走った。
だが、到着するまでに、土方の命がもつかどうか───。
放っておけ───頭の中で誰かが囁いた。
山南は頭を振って土方を見た。
彼の剣はいつになく、受け身に回りがちだ。
致命傷はないものの、作られたいくつかの傷からは出血が始まっている。
───放っておけ、奴が死ねば女はお前のものだ
再び声が聞こえて、頭がぼんやりとした。
土方が死ねば、のぞみは拠り所を失くす。
───サンナンさーん!
(のぞみ)
「さんなん先生」
明里の声が聞こえた気がして、山南は焦って目の前の敵を袈裟懸けに斬り倒した。
(───浅い!)
そうは思ったものの、とどめを差さずに、土方を囲む群れへと向かった。
どうかしていた───土方の死を望むなど。
気付いた二人が、くるりと振り向いて山南へと斬りかかってくる。
激しい打ち合いになった。
無茶苦茶に打ち込んでくる浪士の剣を、山南が刀の腹で受流しては後退し、さらにあと一人の剣を受け流す。