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「おう、遅いぞのぞみ!土方さんに悪さされてねぇだろうな」
ほろ酔いの左之さんが杯をあたしに突き出した。
「うん、芹沢いう人らに気ぃつけろ、て言われましたけど」
すると、左之さんが急に真顔に戻す。
「そうだよ、どうすんだ危なかねぇか」
「確かに。髪は妙ちくりんだが、その姿、なかなか色っぺぇからな」
(褒めてんのかケナしてんのか、どっちやねん……)
──な、セリフを吐いたのは新八さん。
「土方さんは、いっつも誰かと一緒にいるようにしろ、って言うたはりましたけど」
「ああ、それがいいよ!
巡察に出ないときは、のぞみの護衛をするようにしようぜ」
「平ちゃん、そんな大層にせんでもええよ。
まあ、あたしも気ぃつけるようにするし、なるべく一人にならんようにしとく」
でもなぁ──と平助くんは渋い顔だ。
「うぉい、平助!」
新八さんが急に声を荒らげた。
立ち上がったかと思うと、あたしと平助くんの間に割り込んでくる。
「さっきも気になったが、お前ェ、いつのまに【平ちゃん】とか呼ばれる間柄になったんだぁ?
──てことで、俺のことは【新さん】とでも呼んでくれ、のぞみちゃん」
まあ飲みな──と言って、自分が持っていた茶碗をあたしに押し付ける。
そこに、なみなみとお酒を注いだ。
「よし、【三々九度】と行こうぜ」
「ていうか、こんなたくさん、三口じゃ飲みきれませんよ」
あたしは苦笑しながら、一口だけ飲んだ。
「すいません、今日はあたしも疲れてるし、もう寝ます」
その茶碗を新八さんに返して立ち上がった。
「じゃ、俺が送って行って──」
その平助くんの肩を押さえて、総司くんが立ち上がった。
「僕も部屋へ戻るから、ついでに送っていくよ。どうせ、隣の部屋だから」
「──あ、うん」
「よし、総司、お前に任せた!」
新八さんが大声を張り上げる。
「俺のカミさんをよろしく頼んだぜぃ!
のぞみちゃん、後で添い寝しに行くから待ってなァ!」
あっはは、と笑ってあたしは背中を向けた。