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くるりと振り返った顔は驚きで目が開かれていた。
その瞳が小さく左右に動く。
瞳の奥を───心の奥底を覗き込まれたような気恥しさが込み上げ、山南は思わず頭に手をやった。
「よろしい」
くすくす笑いながら、彼女はまた山南に背を向けると筆を動かし始めた。
彼女に気付かれないように、静かに息を吐き出す。
(彼女は駄目だよ)
自分自身に言い聞かせて、山南は独り苦笑いした。
**
「さんなん先生!」
腕を引かれて現実に戻される。
「うん」
「今日は、うーんと可愛かっとくれやす」
白粉のにおいが、鼻孔に広がった。
「うん………」