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「好いたお人に、あての好きな匂い着けてもらうやなんて、うれしい」
「そんなものなのかい?」
「へえ、なんや【あてだけのもん】て、唾つけたみたいで。ええ気分」
明里はくすくす笑う。
「そんなもんかなぁ」
言いながらも、「なるほど」と納得した。
───サンナンさん、いーによーい!
そう言って目を細める彼女の笑顔が浮かぶ。
山南は思わず笑みをもらした。
「ほら、またぁ」
肩を揺すられて、我に返る。
「うん?」
「思い出し笑い。いやらしおすなぁ、もう」
「あはは」と、山南は苦笑いした。
「何を思い出したはったんどすかぁ」
「想像していた」
「想像?」
「うん、夫婦になったときのことを」
「ひゃっ」
明里は、袖で顔を隠す。
「恥ずかしおす、そんなん………」
空想していた───お前が私の妻で、私がお前の夫で。
妻になれば、彼女はなんと呼ぶのだろう?
旦那さま?
それとも、敬助さん?
どちらかが眠ってしまうまで数を数えよう───One、
「────なん先生、」
Two、【three】が難しい。