いきはよいよい
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「土方さんはね、絶対【気持ちいい】って言わぁらへんのです。
【悪かねぇな】とか【まぁまぁだ】とか、ほんまムカつくでしょ?」
「彼は、ああ見えて恥ずかしがり屋なんだよ」
思わずあたしは噴き出した。
「そうなんですよ!笑けるでしょ?
ええ年して、そんな態度の方が恥ずかしいと思いませんか」
山南さんは、相変わらずくすくす笑っている。
やがて、声を立てて笑い出した。
その時、例の「パン、パン」という手を打ち鳴らす音が聞こえてきた。
「───あ、」
「うん?」
「あれって、あたしを呼んだはるんかな?」
山南さんが起き上がろうとしたので、あたしは横に座った。
「昼間も【さっきから呼んでるのに】って、怒ったはったしなぁ」
「じゃ、君のことを呼んでるんじゃないかい?」
「人をコイみたいに呼ばんといてくださいって言うたのにぃ」
あたしは唇をすぼめた。
すると、山南さんはあたしの顎をつかんで軽く揺する。
「ほら、早く行っておやり」
「もう~~、ほんま人使い荒いんやからァ」
あたしはブツブツ言いながら立ち上がった。
「また、肩凝ったときとか言うてください。揉みますんで」
そう言って、障子に手をかける。
「ありがとう、楽になったよ」
山南さんは、にっこり笑って頭を下げた。