いきはよいよい
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(サンナンさんは………と、)
山南さんがいつも座っている部屋の隅に視線を向けると、姿がなかった。
すでに部屋に戻ったようだ。
(謝りに行くのに手ぶらで行くのもなんやな………)
土方さんのお膳を台所に返しに行くついでに熱いお茶でも淹れていこう───と、あたしは台所へ向かった。
すると、目当ての人はそこにいた。
「サンナンさん!」
声を掛けると、山南さんは笑顔のまま振り向いた。
何か楽しい話でもしていたのだろうか。
彼は「じゃあ」と台所に向って言うと、こちらへやって来た。
こにこしてあたしの元までやってくると、山南さんは言った。
「甘味屋で休憩していたこと、土方くんに叱られなかったかい?」
「はい、そもそも【甘いもんでも食うて来い】て言わはったんは土方さんですし。怒るに怒れないんでしょ」
そう言うと、山南さんは可笑しそうに笑みを浮かべた。
「土方くんをあまり苛めないでやってくれよ」
「ええー、いじめられてるんは、あたしの方ですしぃ」
くすくす笑いながら、山南さんは行ってしまった。
「───あ、サンナンさん!お部屋戻らはるんですぅ?」
「うん、ちょっと疲れたから、今夜は部屋に戻るよ。おやすみ」
「すいません、それって床拭きのせいですよね?」
「そうじゃないさ、もう若くないということなんだろう」
苦笑いで言って、山南さんは背を向けた。