いきはよいよい
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「ほな、残りはあたしが運びますし」
「それなら心配ない。
あとは永倉くんと原田くん、それに女中たちが運んでくれるから」
「ほらね」と、山南さんが目配せした方を見ると、新八さんがうず高くお膳を積み上げてこちらへ向かってくるところだった。
「いよう、のぞみちゃん無事でなによりだぜ!」
ガハハと笑って、通り過ぎていく新八さんの後を追った。
「それにしても運が良かったなぁ、偶然巡察帰りの総司が見つけてくれたなんてよ」
「ほんま、ラッキーでした!
いくら平ちゃんが強い言うても、多勢に無勢では不利以外の何ものでもないでしょ?」
「まあ、平助一人でもなんとかしただろうけどね」
山南さんは優しい。
「でも、沖田くんが加われば【鬼に金棒】というところかな」
巡察は、数人ずつで行われている。
だから、長州の連中もさすがに分が悪いと判断して逃げ出したんだろう。
食事時は大いに今日の出来事で盛り上がった。
けど、あたしはそそくさと食事を済ませて土方さんの部屋へと向かった。
土方さんの食事の準備を源さんがしてくれたので、片付けはあたしがするべきだろう。
「土方さーん、入っていいですぅ?」
いつものように障子越しに声を掛けると、中から「おう」とすぐに返事が返ってきた。
ちょっと嫌な予感………。
説教でもしてやろうと手ぐすね引いているのだろうか。
気持ちを落ち着けて、あたしは障子に手を掛けた。