いきはよいよい
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くるりと回れ右をした。
「───あ?」
山南さんと源さんが、お膳を持ってこちらに歩いてくる。
「───え、すいません!
平ちゃんがやってくれてるって思ってたので」
慌てて駆け寄ると、山南さんがにっこりと笑った。
「平助が土方くんの部屋で事の顛末を報告中なんでね。
私たちがやったほうが早いだろうと、源さんと厨へ行ったんだ」
まるで楽しいことでも伝えるように、山南さんはウキウキとして言った。
「山南先生はお疲れだろうから、私ひとりでと思ったんだけどね」
「───お疲れ?」
「うん、縁側から式台まで、床という床をぴかぴかに磨いて下さったんだよ」
「へーえ、」
────って、………しまった!!
床拭きを押し付けたままだったーーーーー!!
「す、すいません!」
あたしは慌てて頭を下げた。
すると、頭の上に笑い声が降ってきた。
「やり出したら中途半端に終われなくなってしまってね。なに、良い鍛錬になったよ」
嫌味なく言って、山南さんはあたしの横をすり抜ける。
ふわりと清々しい香りが鼻孔をくすぐった。