いきはよいよい
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また暖簾が持ち上がる。
桂と男が動いた。
(平ちゃ~~~~んっっ!!)
絶体絶命───!
だが、桂たちはあたしたちに斬りかかることはなく、裏口の方へと足早に去っていく。
(────?)
そう思って、入口を見た。
「───あっ、」
そこにいたのは、
「あ───、じゃないだろ、【あ】じゃ」
うんざりした表情の総司くんだった。
「総司くん!」
あたしは腰が抜けたみたいに、小上がりの座敷に座り込んだ。
浅葱色の羽織を着た総司くんの背後から、明るい笑顔が覗き込む。
「ご無事でしたか!」
「山野さん!」
「我々がお守りしますから、ご安心を」
「はぁ~、死ぬかと思った~~!」
甘いマスクに笑みを浮かべて、山野さんが「良かった」とうなずいた。
丁度巡察から戻るところだった総司くんたちが、店の外にたむろしている浪人を見つけて近づくと、蜘蛛の子を散らしたように逃げ出したというのだ。
「ちぇ、折角のぞみにいいとこ見せようと思ってたのにぃ」
平助くんが悔しそうに唇を尖らせる。
そこを総司くんに「馬ァ鹿」と額を指で押されて、平助くんは苦笑いを浮かべた。