いきはよいよい
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島田さんとも別れた帰り道、平助くんとあたしは甘味処にいた。
もうあと20分ほども歩けば八木さんちである。
「はぁ~、美味しっ」
疲れ切った身体にぜんざいの甘さがしみる。
「お前、旨そうな顔して食うなぁ」
あたしも幸せだが、平助くんまで幸せそうな顔であたしを見詰めた。
その顔をあたしはまた幸せいっぱいな気分で見つめ返す。
「平ちゃん」
「うん?」
「男前やなぁ~」
平助くんは、にへら、と笑う。
「だろ?だからさ………」
あたしはその続きを制するように話題を変えた。
「あの子、おさとさん?
───って、島田さんのこと好きなんかなぁ」
「えっ?」
平助くんは寝耳に水と言った表情で箸を置いた。
「そうかなぁ?島田さんはホの字みたいだったけどなぁ」
「そうやって」
「だって、島田さんだぜぇ」
平助くんは大袈裟に顔をしかめた。
「もう平ちゃん、恋愛オンチやなぁ」
「なんだって?」
「恋愛オンチ。要するに、色恋沙汰に疎いってこと」
「はあぁ?」
「島原でモテへんやろ、平ちゃん」
平助くんは、拗ねた顔でぜんざいをすすった。
「モテねぇんじゃねぇよ。のぞみに操を立ててやってんだろう?だからさ───」