いきはよいよい
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たとえば武士には、新八さんみたいな良い家柄の上級武士と、総司くんみたいに足軽に毛が生えたような下級武士とがある。
同じ武士同士とは言え、上士と下士の婚姻はないと聞いた。
(土方さんみたいな【えせ侍】やったらええかもしれんけどなぁ)
そんなことを思いながら、あたしはお茶をすすった。
島田さんは、あたしたちを見送りに出たついでに、大福をたくさん買ってくれた。
「おさとさんにも買って帰ってあげたらどうですか?」
あたしがそう言うと、島田さんは案の定、耳から湯気が噴き出しそうなくらい赤くなった。
「はっ、はぁ」
「【一緒に食べよ】言うて、口実にもなりますし」
湯気の代わりに噴き出した汗を、島田さんは手拭いでせかせか拭う。
「これなんか、ええんとちゃいます?」
梅の花の形をしたピンク色のお菓子を指さした。
「ほら、こんな簪したはったでしょ」
「は、はぁ、そうですか………!」
島田さんはしどろもどろだ。
「【そうですか】って島田さん、そういうことって女の子にとってはすごい大事なんですよ?
簪をお着物の色とか柄に合わせたはったりすることもあるかもしれへんし。
ちゃあんと観察して、褒めたげんとあきませんよ?」
「は、ははっ!!」
島田さんは土方さんにするみたいに、あたしに対して頭を下げた。