いきはよいよい
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平助くんは立ち止まると、くるりとこちらを向く。
「あのなぁ、」
呆れたように吐き出した。
「俺を狙った奴が斬りかかってこないとも限らないんだ。
そんな時に俺の横を歩いてたら、のぞみだって斬られちまうかもしれねぇだろう?」
そう、だったのか。
じゃあ、【女は3歩下がって】というのも、そもそもそういう意味があるのだろうか。
「そうやったんや…………」
あたしがそう言うと、平助くんはニッコリと笑った。
「ま、前後で挟まれたらどうにもならないけどさ。
前や横からの不意打ちなら、俺一人でもなんとか防げるから」
「平ちゃん」
「うん?」
「なに、めっちゃカッコイイ」
「…………のぞみ、」
「じゃ、今夜は褥(しとね)を────」言いかけた平助くんの着物をつかんで前を向かせた。
「ほら、さっさと歩かんと日ぃ暮れてしまうでっ」
いきはよいよい<1>/終