いきはよいよい
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「ちゅーーー………」
「────は?…………ちょっ、おいっ!」
さっき【口吸っていい?】と聞いてきたのと同人物とは思えないほどの動揺ぶり。
からかうのはこの位にして、あたしは土方さんから預かった手紙を平助くんに手渡した。
「ああ、島田さんとこだね」
既に話が通ってるらしく、平助くんは立ち上がると刀を腰に差した。
「島田さんとこ?」
前川邸だろうか?
「うん、」
「土方さん、平ちゃんと一緒にぜんざいでも食べて来い、言うたはったけどぉ」
「おう、行こう。行こう」
平助くんのあとについていくと、「あれ?」前川邸に入ることなく通り過ぎて行く。
「平ちゃん、島田さんとこ…………」
袖を引くと足を止めずに振り向いた。
「うん、島田さん、今はここに居ないんだ」
「へ、どこにいはんのん?」
「寺町今出川」
「今出川?寺町?」
「うん」
四条大宮から寺町今出川じゃかなり歩くことになる。
(ちょっとした遠足やなぁ…………)
「二三歩後をついて来いよ」
ちらと振り返りながら偉そうに言うので、あたしは「はぁ~っ」と盛大に息を吐き出した。
「なんなん、【女なんか、3歩下がって歩いてろ】っちゅうこと?」
「男尊女卑はんたーい」と、あたしは平助くんの背中に呼びかけた。