いきはよいよい
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平助くんから渡された刀を左手に持って、右手でポンポンと刀身を叩いていくと白い粉がついた。楽しい!
だけど、────お、重い。
日本刀とは、こんなにも重たいものだったのだ。
(こんな重いもん、よう振り回してんなぁ)
その上、作業も単調で、思っていたほど楽しいものでもない。
「平ちゃん、ありがと」
「────お?もういいのか?」
「うん、」
(重たーーーっ)
手をブラブラ振っていると、平助くんが可笑しそうに顔を覗き込んだ。
「女子には重たいだろ?」
「うん、平ちゃん小柄やのに大丈夫なん?」
平助くんは、ふん、と鼻息を荒くして腕まくりした。
「比べてみなよ。俺の腕に比べたら、のぞみの腕なんて半分くらいしかないじゃないか」
そう言われて比べてみると、確かに、あたしの腕は半分とまではいかないにしても、ずい分細いし、筋肉がまるでない。
それに、その小さな身体に似合わず、平助くんは意外と手が大きい。
毎日剣を握るせいか、両手の平にはズラリとマメが並んでいた。
あたしは、そのマメを人差し指でなぞった。
「これ、毎日お稽古するから?」
「ああ、うん。剣ダコだよ」
平助くんの手の平に自分の手の平を重ねると、ひと回り大きかった。
それに、指が長い。
きっと、バレーボールを片手で掴めるだろう。
「平ちゃん、めっちゃええ手ぇしてんなぁ」
両方の手を持って、あたしの頬にひっつけてみる。
丁度、頬を包まれてるみたいに。