いきはよいよい
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
平助くんの部屋を覗くと、彼は丁度、刀のお手入れ中。
例のポンポンするやつで、刀をポンポンやっている。
「あーー!平ちゃん、それやらしてぇ!!」
ガタン、と障子の音を立てて部屋に踏み入ったあたしを、平助くんはぎょっとした顔で振り返った。
「わーーっ、ちょ、危ないってば!こらーーーーっ」
少しでもあたしから刀を遠ざけようと必死な形相は、いくら美男子といえど面白いな────などと思いながら、あたしはちょこんと正座する。
「もう、危ねぇだろう」
「ポンポンしたい」
「は?」
「それ、ポンポン」
「────これ?」
親指と人差し指でつまんだ棒をクルクル回すと、ポンポンがクルクル回った。
「それそれ、やってみたかってん」
「けどなぁ~」
平助くんは渋い顔だ。
「ポンポンするだけ」
長いまつ毛の隙間から、切れ長の涼しい目で睨んでくる。
「な、ええやろ?」
お願い、と手を合わせると平助くんは簡単に陥落した。
「しゃーねぇなぁ」
「大好き、平ちゃん!」
平助くんはニヤリと笑う。
「じゃ、口吸っていい?」
「────はっ!?」
「ええわけないやろっ」と、二の腕をあたしに叩かれて、平助くんは「痛ってぇ~~!」と大げさな声を出した。