いきはよいよい
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「なんですか、それ。あたし、コイとちゃいますし。手ぇたたかれても」
「お前ぇが鯉ほど上等なものか。フナだ、フナ!」
そう言うと、あたしの襟首を掴んで立たせた。
「もうー、UFOキャッチャーみたいにせんといてくださいよぅ、もう~ぅ」
「もうもうもうもう、うるせぇんだよ。牛か、お前ぇは!」
土方さんは、立たせたあたしの胸に手紙を叩きつけた。
「もう、セクハラですしっ」
「これを平助に渡して来い」
平助くんの部屋はすぐそこである。
「一々、あたしをこき使わんでもええやないですかぁ~」
「駄賃をやるから、平助に言って汁粉でも食いに連れてってもらえ」
「────へっ!?ほんまですか!?」
あたしが広げた手の平に、土方さんは硬貨をバラバラとのせてくれた。
「暗くなる前に帰って来いよ」
「あ、はーい!」
畳んだ山南さんの羽織を端に押しやって、あたしは部屋を出た。
「サンナンさんの部屋で何をやってた。第一、雑巾掛けはどうしたんだ」
「────あ、サンナンさんがやってくれたはりまーす!」
「────はあっ!?」
雷が落ちる前にあたしは駆け出した。