恋敵手(ライバル)現る!?
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土方さんは、もう一度ため息をついた。
「こんな高価なもの、下手に受け取ったら後で何を押し付けられるか分かったもんじゃねぇ」
「そやけど、お嬢さんは贈り物のつもりなんでしょ?」
「そうなんだろうが…………」
「ほな、もらっとかはったらええやないですか。
それに、いずれお嬢さんをお嫁さんにもらわはるんでしょ?」
あたしは、土方さんが怒ると分かってて、そう付け足して、くすくすと笑った。
「────ああ、そうだな」
(────え、)
否定しないんや────と、あたしは目をそらせた。
「その気がねぇのに、そういう事を言うな」
あたしは、ちら、と土方さんを見た。
土方さんはニヤリと笑う。
「泣きそうな顔してるぞ、馬鹿」
「────は、はあっ!?」
「心配するな、また背中を掻かせてやるから」
「掻きませんしっ」
土方さんの笑い声に背を向けて、あたしは部屋を出た。
それは、ホッとした顔を見られるのが癪だったからかもしれない────。
恋敵手現る!?/終