恋敵手(ライバル)現る!?
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あたしは、包みを押し戻す。
「そんなものを考えてる暇はねぇな。背中、掻いてくれ」
「────は?」
「聞こえなかったか?背中を掻けって言ったんだ」
「なんで、あたしが掻かなあかんのです?」
「【なんで】って、今ここに、お前ぇしか居ねぇからじゃねぇか。
それとも俺には見えねぇ誰かが居るってぇのか?ほら、早くしろ」
あたしは鼻息も荒々しく立ち上がった。
「ほら、ここから手を突っ込め」
そう指示された襟から腕を突っ込んだ。
あまり爪を立てすぎないように、サラサラ掻く。
「いやらしい手つきで撫で回してんじゃねぇよ」
「────は、はあっ!?
なでてませんし!ちゃんと掻いてますしっ!!」
あたしは力任せにガリガリと掻いてやった。
「大体、こんなん、セクハラですからねっ!」
「どんな腹だ。【せく腹】ってぇのは」
土方さんは、自分の襟をつかみ上げて、中を覗いている。
どうせセクハラの【ハラ】のところを【腹】にでもかけてるんだろう。
いつの時代もオッサンはクソしょうもないダジャレが大好きなようだ。
「その【ハラ】とちゃいますし!」
「じゃあ、どんな腹だ」
「大好きな人にされたい事を、大嫌いな人にされる事ですっ」
土方さんは、「はっはっはっ」と笑う。
「なら問題ねぇな。お前ぇ、俺のことを好いているだろう?」
「大嫌いです!」
「まあ、そう照れるな。
嫌よ嫌よも好きのうちって言うだろ」
「ほんま厚かましいですね、土方さんて!」