恋敵手(ライバル)現る!?
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「土方さん、これ」
夕飯時には帰ってきた土方さんに例の風呂敷包みを手渡した────というか、畳の上に置いて押し出した。
土方さんは腕を組んだまま一瞥すると、不審そうな顔付きで言う。
「何だ、これは」
「呉服屋のお嬢さんから【渡してください】って預かったもんです」
「呉服屋の?あの後、また来られたのか?」
「ううん、あたしが行ったんです。新八さんと平ちゃんと一緒に」
土方さんは、胡散臭そうに顔をしかめた。
「ええでしょ、新八さんと平ちゃんですもん」
「そのことじゃねぇ、何しに行ったんだ」
あたしは、にっこり笑う。
「それがね、みんなでお金出し合(お)うてお着物買ってくれはったんです」
「ふうん、」
無関心そうに、そうでいてどこか不機嫌そうに土方さんはあたしから視線をそらせた。
そして、土方さんは風呂敷包みに手を伸ばすと、引き寄せて自分の後ろについと押しやった。
「開けないんです?」
「────んあ?」
「何なんです、それ」
「お前ぇに関係ねぇだろ」
関係ないし、中身が何かも知っている。
あたしの最大の関心は土方さんの反応にあるのだ。
すると、土方さんは少し考える風にしてから、ついとあたしの方に包みを押しやった。
「見たけりゃ、勝手に開けろ」
「────は?」
「中身が知りたいんだろう?
なら、お前ぇが開けりゃあいいじゃねぇか」
「土方さんて、最低ですね。乙女心っちゅうもんを考えないんです?」