恋敵手(ライバル)現る!?
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「けど?」
「しゃべりやすくて、びっくりです」
「おぉい、のぞみー!」
平助くんが拗ねた声で前方から呼んだ。
あたしと山南さんは、彼らから随分遅れてしまっている。
「平助は、すっかり君にご執心だね」
「平ちゃん、すごいカワイイんです。大好き」
あたしは平助くんに向かって駆け出した。
走ってきたあたしの肩を抱いて、平助くんは風呂敷包みをまじまじと見た。
「そいつを渡しに戻ってきたのか、あの娘?」
「うん、土方さんにって」
「げぇ~~っ」と、平助くんは顔をしかめた。
「ったく、土方さんなんかのどこがいいんだよぉ~!」
「言えてる~」
あたしも苦笑いした。
「で、中身は何なの?」
「印籠」
「ふうん、」
平助くんはニヤリと笑う。
「ちょっと見てもいい?」
「────え、土方さんへの贈り物やで?」
「いーじゃん、いーじゃん、どうせ女からたっくさん貢ぎ物もらってんだからさ。
印籠のひとつやふたつ、【なんなら平助にやってもいいぞ】って、言ってくれたりして」
「平ちゃん、さいてー」
「え、なんで俺だよ?最低なのは土方さんだろう?」
「土方さんが欲しいって言うたはった印籠らしいよ?
えーと、なんて言うやつやったかなぁ。
サンナンさんが、【高価なもの】って言うたはったんやけど……、なんかこうキラキラしてるやつ?」
「きらきらぁ?」
平助くんが「?」と、顔をしかめた。