恋敵手(ライバル)現る!?
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「だけど、さっき託け物って言ってなかったかい?」
(────げ、)
「そ、そうでしたっけ?
なんか、【沢山お買い物してもらったので、おまけです】って。
超ラッキーって感じ?あーっはっ、はっ、はっ!」
笑っていると、ひょいと山南さんが包みを取り上げた。
「念の為、中を検めさせてもらうよ」
(────ごめんお嬢さん、ドジってしまいました)
包みを開けて、山南さんは小首をかしげた。
「これを君に?」
「…………は、はあ」
「印籠だよ?男物の」
「ま、まあ、それはあたしが男の恰好してるからとちゃいますか?」
山南さんはにこりと笑う。
「のぞみ君、これはね、【螺鈿(らでん)】と言ってとても高価な細工のものだよ。
それを、君に【おまけ】にくれるとは到底思えないけどね」
あたしはしゅんとして首をうなだれた。
首を垂れた頭の上に、山南さんの笑い声が降ってきた。
風呂敷を包み直して、「はい、」と渡してくれる。
「いいんですか、土方さんに渡しても」
「なるほど、土方くんへの贈り物というわけか」
「あっ」と、手で口を押さえると、また山南さんは笑った。
「あの娘も考えたね。先手を打っておこうということか」
「────? 何の先手です?」
「何って…………」