恋敵手(ライバル)現る!?
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「山南はん、おいでやす」
ぱっと視線をあたしの背後に移して、お嬢さんは立ち上がった。
「おやおや、どこかで見た顔だと思ったら、のぞみ君。
それに、永倉くんに藤堂くんも」
山南さんは顔をしかめて笑った。
「おう、サンナンさんじゃねぇか!丁度良かった!!」
山南さんは、ますます苦笑いする。
「どうやら、間の悪い所にやってきてしまったようだ」
「何言ってんだよ。サンナンさんも一口乗らねぇか。
皆で金を出し合って、のぞみちゃんに晴れ着を買ってやるんだよ」
新八さんは、山南さんの肩を抱きながら店の中へと引き寄せた。
「なるほど、そういう事なら、私も一口乗せてもらおう」
山南さんは、穏やかな笑みを浮かべながら袂に手を入れる。
「よし、これでなんとか足りるだろう」
新八さんはホクホク顔で、バンバンと平助くんの肩を叩いた。
一体、みんないくらずつ出してくれているのだろう。
山南さんの手元を覗き込もうとすると、「おっと、」と山南さんは身体で隠した。
「君は、そんなことは気にしなくていい」
「そやけど…………、」
そういえば、朝注文した着物一式はいったいいくらしたんだろう?
土方さん一人が払うのだろうか?
(それとも、隊のお金から出してんのかな…………)
「土方くんほどは出せないけど、私も君に良い顔がしたいからね」
山南さんはにこりと笑う。
ということは、やはり土方さんのポケットマネーなのだ。
だけど、
【お前ぇじゃねぇから安心しとけ】
それは惚れた女にプレゼントするのとは意味が全く違うんだろう────ふん!
恋敵手現る!?<4>/終