恋敵手(ライバル)現る!?
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新八さんが広げたのは、白地にピンク色の牡丹の花の絵が大きく描かれているもの。
「それも格好ええけど、なんか、【極道の妻たち】みたいちゃう?」
「うん?極道?………そうかなぁ?」
「片肌脱いでツボ振りしそう」
「違ぇねぇ」と、新八さんはくしゃりと笑った。
あーでもないこーでもないと悩み続けた末、おじさんが奥から反物を一本持ってきた。
「これなんかどうどす?」
平助くんが選んだようなピンク色の生地に大きい目の椿の花が描かれている。
「わー、素敵!な、平ちゃん!これ、ええと思わへん?」
おじさんが、反物をあたしの肩にかけてくれる。
それを見て、平助くんと新八さんは、二人とも目尻を下げた。
「そやけど、これ、ちょっと値ぇが張りますんや」
おじさんが申し訳なさそうな顔をする。
「ああ、ほな、やめとこ!」
あたしは言ったが、それでは男のメンツが立たないらしい。
「いや、まあ、ちょっと待て」
二人でなにやらごにょごにょ相談を始めた。
「どうぞ、」
コトリと置かれたお茶に「ありがとう」とお礼を言って顔を上げると、例のお嬢さん。
「────あ、」
「おおきに、ようお越しやして」
にこにこと商売人らしい愛想のよい笑みを浮かべていた。
どこか、視線が泳ぎがちなのは、もしかしたら土方さんを探しているからだろうか。
そこへ、フワリと暖簾が浮き上がって、知った顔が入ってきた。