恋敵手(ライバル)現る!?
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新八さんはきょとんとして、おじさんとあたしを見比べている。
「なんだ、来たことあるのか?」
「…………あ、ううん」
「今日、採寸に寄へてもらいましたんどす」
おじさんはにこにこと言った。
「なんぞ、具合悪いことでもおましたか?」
「あ、ああ、そうとちゃうんです!
【出かけよ】言われてついてきたら────」
「ここに連れて来られはったんどすな」
「なんだ、もう土方さんが買っちまった後かよ」
少し不満げに新八さんが腕を組んだ。
「ほんなら、永倉はんは女もんの着物(べべ)にしはったらどうどす?」
さすが商売人、抜け目がない。
「え、どういうこと?」
平助くんが訊いた。
「へえ、土方はんが頼んでくれはったんは、男もんの綿の着物と小倉の袴どすさかい」
「ええーーーっ?」
平助くんは不満そうに声を漏らした。
「無粋だなぁ、土方さんもぉ」
「いいじゃねぇか、平助。
それなら、俺たちで晴れ着を揃えてやろうぜ」
「だな、だな!のぞみは絶対女子の格好した方がいいって」
採寸は済ませているから、あとは生地を選べばいいということで、あたしの前には色とりどりの反物が並べられた。
「ほら、久しぶりだろう?のぞみはどんな色が好みだったんだ?」
置屋にいたときは────と、平助くんは言いたいんだろう。
あたしは、苦笑を浮かべた。
それを見た新八さんが、平助くんの頭をはたく。