恋敵手(ライバル)現る!?
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「あたしがうなされてたから、とかなんとか言うてましたけど、それ、今みたいに土方さんやった(だった)んちゃうんですか、もしかして!」
「ふん、」土方さんは鼻で笑う。
「お前ぇを夜這うほど、俺は女に困っちゃいねぇ」
そう言って立ち上がると、ピシッと障子を閉めて出て行った。
(いや、絶対そうやろ)
(あんの、エロじじいめ!)
土方さんの足音と入れ替わりで、バタバタと複数の足音が近づいてきた。
「おーい!」
平助くんの声だ。
「開いてるよ、入ってぇ」
鍵などないのだから開いててあたりまえなのだけど、ついそう答えてしまった。
「………、開いてないよ。閉まってるけどぉ…………」
ガクっとズッコケてあたしは答えた。
「…………、ごめんごめん、閉まってるけど、開けて入ってぇ!」
そう言うと、恐る恐るという感じで障子が開いた。
「まだ仕事中?」
「うーん、あとちょっと」
「また、土方さんと喧嘩したのか?」
言いながら平助くんが入って来た。
その後ろには新八さんが続いている。
「────え、してないけど?」
なんでだろう?
「ふうん、ならいいんだけどさ。
さっきそこですれ違ったら、すげぇ怖い顔して歩いて行ったから」
「ああ、」
きっと、あたしに見破られて恥ずかしいのだ。
「ちょっとからこうたら、怒って出て行かはってん」
平助くんは呆れたように小さくため息をつく。
「あんまり怒らせるなよ。また【出て行け】って言われるぞ?」
「うん、気ぃつけとく」
そう答えたが、土方さんがあたしを追い出すことはないだろう、という確信のようなものが生まれつつあった。
恋敵手現る!?<3>/終