恋敵手(ライバル)現る!?
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「はい?」
「だから、お前ぇのせいで、おろしたての羽織が台無しになっちまったって言ってるんだ、この大馬鹿者め。
大体だな、俺があれほど楠には近付くなと言ったのに────」
男のくせに、しょうもないことをグチグチ言う奴だ。
だから、ついついあたしも憎たらしいことを言いたくなる。
「誰も【助けて】とか言うてませんし」
「はあっ?何だと、この野郎!」
背後で衣擦れの音がして、土方さんが立ち上がったのが分かった。
【お前ぇには付き合ってられねぇ】とか適当な口実をつけて、どこかへ出かけるつもりだろう。
【馬鹿】と書かれた紙を横目で睨んで、あたしは筆を置いた。
首を回すと、ボキボキ、と大きな音がした。
「ほーう、肩が凝ってるみてぇだな」
すぐ後ろで声が聞こえて振り向こうとすると、両肩を手で掴まれて、あたしはぐにゃりと身体をよじった。
「何やってる、肩が凝ってるんだろう?」
肩が凝っているのは確かだけど、そんな強く掴まれたら痛い。
「痛った、もう~~~!やめ────」
元来あたしはあまり肩が凝らないから、肩を揉まれることに慣れていない。
くすぐったいか、痛いかのどちらかで、気持ちいいと思ったことはあまりないのだ。
「気持ち良くしてやろうじゃねぇか」
「ひぃぃぃぃぃっ…………っ」
あたしは身体を丸めて畳に伏せた。
その上に、土方さんがのってくる。
仰向けにひっくり返されそうになって、あたしはさらに身体を丸めて防御した。