恋敵手(ライバル)現る!?
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「そら、確かに【書いた】んは、あたしですけど、【考えた】んは総司くんですし!」
「そらみろ」
土方さんは吐き捨てた。
「そんなことより、話をはぐらかさんといてくださいよ。
その手紙の通り、あっちこっちに女の人いはるやないですか。
それを浮気者と言わずして何て言うんです?」
「それ、全部商売女だろうが。
そんなものは、浮気とは言わねぇんだよ馬鹿野郎」
「ほな、なんて言うんです?」
「ただの女遊びだ。みんなやってることじゃねぇか」
あたしは、軽蔑のまなざしを投げつけてやった。
【“皆がやっていること”を自分もやって何が悪い】という理屈だ。
「なんだ」
「はーはー、そーですか」
あたしはくるりと背を向けて、ごりごりと墨をすった。
「そうなんだよ、お前ぇは知らねぇだろうが、こう見えて俺ァ一途なんだ」
あたしは思わず振り向いた。
(一途?)
たまらず噴き出す。
「何がおかしい」
「全部です」
「人が真面目に話してンのに」
「そやから、余計おかしいんですっ」
あたしはまた背中を向けて墨をすりだした。
(【こう見えて一途】?)
恥ずかしげもなく、よくそんな事が言えたものだ。
あたしはクスクスと笑った。
確かに、土方さんには奥さんがいる訳ではなし、遊女だって商売で相手をしているだけのことだから、理屈は合っているのかもしれない。
だけど、───。