恋敵手(ライバル)現る!?
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「言うてませんってば。
おっきい農家さんにお嫁入したい、って言うただけです!」
手を動かしながら、ニヤニヤ笑っている。
「考えといてやってもいいぞ」
「そやから言うてませんし!
第一、土方さんみたいな浮気者は絶対にお断りです」
こんな浮気者、亭主にしたら胃に穴があいてしまう。
「俺ァ、浮気なんかしねぇよ」
「────は?」
あっははは────と、あたしは笑った。
「何です?笑かそうとしてます?」
「真面目に言ってるんだ、馬鹿。俺のどこが浮気者だっていうんだ」
あたしは、シラケた目で土方さんを見た。
「あちこちに女がいるくせに、全然おもしろないですよ?」
「はぁ?いねぇし」
土方さんは、手元に目を落としたまま言った。
「いはるやないですか、覚えきれへんほどたくさん。
えーと、たしか、島原、祇園、北野、新地………、」
指折り数えていると、「ははん」と聞こえてきた。
「やっぱり、お前ぇだ」
「は?」
「例の手紙だよ。鹿之助さんにお前ぇが送ったやつだ。恋文と一緒にな」
ハッとして土方さんを見ると、ニヤリといやらしい笑みを浮かべている。
「ちゃ、ちゃいますて!」
土方さんは疑り深く目を細めてあたしを見る。