恋敵手(ライバル)現る!?
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「縁談だよ」
にっこりと山南さんが笑む。
「縁談?!」
「うん、あの娘が土方くんにお熱だそうでね」
「おい」
鬱陶しそうに土方さんが振り向いた。
「いいじゃないか、我々の後援を約束されたようなものだよ」
それで、あの子は真っ赤に照れていたのだ。
可愛い女の子だった。
島原の遊女なんかと一緒になるより、ずっといいと思う。
「ええやないですか!【後援者】てことは着物頼み放題ってことですかね?」
「頼み放題とはゆかなくとも、相当の値引きは期待していいだろうね」
山南さんはにこにこと答えた。
「いえーい!」
ハイタッチをしようと手を出すと、山南さんが小首をかしげたので、
「はい、サンナンさんも、こうやって手ぇ出してください」
「こうかい?」
山南さんがあたしに向けた両手の平に、パンッ、と手を打ち付けた。
「何なんだい、これは?」
「ハイファイブっていうんです」
「はいふぁいぶ?」
「うん、ハイは【高い】って意味で、ファイブは【5】って意味です。
ほら、指は5本やから」
「なるほどー」
山南さんは、目を丸くして自分の手の平を見詰めた。
意外にも彼は、気さくな人のようだ。
「蘭語かい?」