恋敵手(ライバル)現る!?
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「じゃあ、紋服は女物にしてくれ」
「へへっ」
おじさんは、有難そうに頭を下げた。
「────ほな、定紋はどないしときまひょ?」
おじさんと土方さんの視線があたしに集中した。
「じょうもん?」
「家紋だよ。お前ぇんちの紋はどんなのだ」
えーと、…………たしか、iPhoneの中に写真があったはずだ。
「ちょっと、部屋に戻って確認してきます」
あたしは客間を出て、縁側を小走りに自分の部屋へ向かった。
バッグからiPhoneを取り出して、カメラロールを開ける。
確か────写真に写っていたはずだ。
父のiPhoneケースに家紋のシールが貼って…………、
「あった!」
iPhoneを持っていくと、また色々と問題が起こりそうなので、土方さんの部屋まで行って紙に描き写した。
「簡単な模様で良かった」
iPhoneを袂に入れて、あたしは客間へと戻った。
「分かったのか?」
「はい、紙に描いてきました!」
手にひらひらと持ってきた紙を、「ジャーン!」と胸の前に垂らす。
「太鼓のマークです!」
土方さんが嫌そうな目であたしを見た。
「なんなんです?」
「そりゃ、俺の紋だろうが…………」
土方さんは、額を押さえた。