恋敵手(ライバル)現る!?
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「そやけど、しゃあないんちゃう?」
「何がしゃあおへんのん、のぞみはん!」
厳しい口調でスエちゃんが言った。
すでに半べそをかいていて、目元が赤い。
「だってさぁ、援助を断ったりしたら、店をめちゃくちゃにされたり、一家皆殺しに遭(お)うたりするやん」
「ほな、新選組には、もっときつぅ取り締まってもらわんとあきまへんな!」
「ほんま、のぞみはん、土方はんによろしゅう言うといとくれやす。おたのもうします」
「そうそう、ほんで、もっと隊士はん増やしてくれはるよう、言うといてください。おたのもうします」
二人はあたしに向かって深々と頭を下げる。
リクちゃんの下心が見え隠れしてあたしは苦笑した。
若くてカッコイイイケメンが好きなのはいつの時代も変わらない。
要するに【若くて見栄えのする隊士を増やしてほしい】ということだ。
頭を下げる二人に苦笑いしていると、背後から声がかかった。
「あーー、こんなとこで油売ってるぅ」
(────総司…………、)
あたしはくるりと振り返って、挑戦的に言い返した。
「自分こそ、台所に何の用事なん。
さっきご飯食べたん、もう忘れたん?」
総司くんは冷めた目であたしを見ている。
「土方さんが呼んでる。
さっさと行かないと、また雷落とされるよ」
「えーーー、なんなん、もう…………。
ほんま人使い荒いな、あのオッサン」
総司くんはケタケタと笑う。
「そういうとこだけ、君とすごく気が合うなぁ」
後はやっておくから────と、スエちゃんに言われてあたしは台所を後にした。