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<2>
用意してもらったあたしのお膳を平助くんが持ってくれて部屋へ戻った。
すでに新八さんと左之さん、総司くんは食事を終えて酒盛りに移っている。
土方さんと近藤さん、それに山南さんは、すでに姿が見えない。
お膳を前にして、ちまちま箸を動かしているあたしを見て、平助くんが心配顔であたしを見た。
「どうした、まだ食欲がねぇのか?」
二日酔いはもう治っているが、いろいろと混乱していて、お腹は空いてはいるのだが、あまり食べる気がしない。
(カレーやったら食べられるかも……)
そんなことを思いながら味噌汁をすすっていると、土方さんが戻ってきた。
「おい、のぞみ」
呼ばれて、あたしはびくっと顔をあげた。
「飯が終わったら、母屋へ行って風呂をもらってこい」
「あ、はい……」
そういえば、昨夜はお風呂に入っていない。
髪も汗で固まっているから、お風呂はありがたい。
「良かったな」
左之さんが微笑む。
「あとで土方さんに礼を言っとけよ」
「──あ、はい」
「母屋の風呂は八木さんの家族しか使わねぇんだ。
お前ぇには特別に使わせてもらえるよう、話つけてくれたんだぜ、きっと」
「──あ、そうなんですか!?」
不愛想で短気な人だと思ってたけど、
(結構ええとこあるやん!)
「そうそう、土方さんって、あれで結構細かいことによく気が付くんだよ」
新八さんが可笑しそうに微笑んだ。