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「───え、あ、………ちょっと!」
左之さんを引き留めようと身体を伸ばすと、それを制するように土方さんはあたしを揺すり上げた。
「じっとしねぇか、馬鹿野郎」
仕方なく、あたしは土方さんに身を預けた。
土方さんは、ムスッとしたまま八木さんちの門をくぐっていく。
「怪我してねぇか」
唐突に訊いてきたので、「へ?」と間抜けな声をあげてしまった。
「怪我はねぇか、って訊いてるんだ」
「………、あ、はぁ、たぶん」
ここは、【土方さんは?】と聞き返すべきなのだろうか?
だが、言い出せずにいると、土方さんは「ちっ」と小さく舌打ちした。
(───、なんやさ)
嫌なんだったら、さっさと下ろせばいいのに。
「だから、楠には近付くなと言っておいただろうが」
絶対逃げられない体勢でお説教が始まった最悪。
そもそも、土方さんがあんなところに登場しなければ、問題なく楠くんを逃がせたはずだった。
「そやから、抜けさそうと思って説得してたんです」
あたしは不貞腐れたように言った。
「わざわざ殺さんでも、逃がしてあげたらええやないですか、ほんま───」
(タイミング悪いおっさんや)
「【ほんま】何だ?」
「別に」