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「あたしを女の盾にしようって人ですよ?
たまたまそういう恰好になっただけに決まってるやないですか」
左之さんは呆れたように小さく笑った。
「お前も素直じゃねぇなぁ」
あたしは不貞腐れて黙り込んだ。
「もっと素直に土方さんに甘えりゃいいものを」
「───はぁ?!」
カッと熱くなった目元に左之さんが唇をつけた。
「まぁ、そうやって突っ張ってるお前も可愛いけど。
突っ張った者同士じゃあ上手くいくものも、上手くいかなくなっちまうぜ。
お互い素直にならないとな」
そう言うと、左之さんはくるりと後ろを向いた。
土方さんは相変わらず不機嫌そうな顔で歩いている。
「土方さん、こいつ頼むわ」
左之さんは、怪訝そうな顔をした土方さんにあたしを差し出した。
「───え、ちょっと、いいっ!左之さん、あたし、もう歩けますしっ」
ジタバタするも、左之さんのがっちり筋肉質な腕からは抜け出せない。
「暴れるなって、まだ腰が抜けたまんまだろう?」
左之さんは言って、土方さんにあたしを押し付ける。
土方さんも断ればいいのに、黙ってあたしを受け取った。
「じゃあ、俺、あっちで用事を済ませてくっから」
手をあげると、左之さんはまた前川邸の方へと戻って行く。