忍び寄る影
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新八さんは苦笑いを浮かべた。
「連中、お前ぇさんのことを【副長の女】だと思ってるらしくてよ。
粗相があっては大変と、皆ビクビクしてやがんだよ」
「───はあっ?!
ちょー、やめてくださいよぅ。
それって、【超・男の趣味の悪い女】って思われてるやないですかぁ。サイアク~」
そう、あんな暴力オトコ、こっちから願い下げだ。
新八さんは声を立てて笑った。
「違ぇねぇ。
だけど、そう思わせときゃあ、誰もお前ぇに手を出そうなんて思わねぇし、都合がいいだろう?」
まあ、それはそれでありがたいけど。
あたしはため息を落とした。
【お前ぇに許してもらわなくとも困らねぇよ】
そんなふうに言えば、あたしが傷つくとでも思っているのか。
人を遊女と同じレベルで扱わないで欲しい。
(ふん、あたしだって困らへんし!)
あたしはもう一度ため息を落とした。
今度こそ、仲直りはできないかもしれない。
(───べ、別に仲直りなんかしたないもん!)
(さっさと休憩所でもなんでも作って出て行けばいいのに!)
気を取り直して新八さんに訊く。
「それにしても、珍しい顔ぶれですよね。誰なんです?」
新八さんは曖昧に笑んで、
「ああ、まあたまにゃいいだろ」
「平ちゃんは一緒と違うんです?」
「平助は、のぞみちゃんと一緒に飲んでる方がいいんだろ?
あわよくば、ってことも望めるしな」
あはは、と新八さんは笑った。