忍び寄る影
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なんだ、妙に改まった言い方は。
また、【出て行け】とか【休憩所に住み込め】とかの話だろうか。
あたしは大福を一口かじってから茶托の上へ戻した。
「楠と、仲が良いんだってな」
そっちの話か───どきっとしたものの、あたしは平静を装った。
「あきませんか」
せいぜい憎たらしい言い方をしたつもりだったけど、土方さんは顔色一つ変えずに言った。
「駄目だ」
「はぁ?なんでなんです。横暴やないですか、そんなん」
「正直、幹部以外は素性の知れない奴も多い。あんまり関わるな」
土方さんは腕組みで言った。
頭ごなしに言われると、こっちだって反発したくなる。
「そもそも、なんでそういう人を入れるんです?
身辺調査しないんですか、ほんまええ加減ですね」
「大々的に募集すれば、一日に百をこえる人数が押し掛ける。
そこまでやっていられない、というのが現状だ」
土方さんはあたしのぞんざいな言葉遣いを気にする風もなく言う。
あたしはそれにまたカチンときた。
「まさか、見た目で採ったはるんとちゃいますよね」
あたしは軽蔑の目で見た。
「見た目なわけないだろう。剣術だ」
土方さんも、小馬鹿にしたようなまなざしだ。