忍び寄る影
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二人分のお茶を用意して部屋に戻る。
「早かったな」
「はい、さっさと大福もらいたいんで」
お盆を文机の上に置いて、代わりに大福の包みと湯飲みを一つ掴んだ。
自分の部屋でゆっくり食べようと、土方さんの横をすりぬけると腕を掴まれた。
「なんです?」
「【なんです】じゃねぇだろう。俺にも食わせろ」
(はぁあ? あんた甘いもんなんか好きとちゃうやん)
仕方ない、一つおいておくか。
そう思って包みを開けると、大福は2個あった。
(なんや、たった2個かいな!)
(自分も食べたいんやったら、せめて3個は買うてこいよ)
そしたら明日に一個残しておけるのに、と怒りながら手を伸ばした。
「ありがとうございました、いただきます」
一つをつまみあげて茶托にのせ、立ち上がる。
「どこへ行く」
部屋を出ようとするあたしの背中に声がかかった。
(【どこ】って、ここと違うどっかやん!)
「ここへ来て座れ」
(はぁ?)
土方さんの背中を見下ろす。
すると、肩越しに睨み上げてきた。
(はいはい、座ったらええんでしょ?)
(座ります、座ります)
「お前、───」