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「とにかく、飯を食おうぜ。
一日中歩き詰めだったからさぁ、もう腹が減って腹が減って」
「すいません……、」
あたしは小さく言う。
「いいんだって。
でも、もっと早く事情を説明してくれてたら、こんなに歩かなくってもよかったのに」
「ご、ごめんなさい……」
「謝るなよ。俺たちも、もっと早くそれを察してやるべきだったんだよ、ごめんな」
平助くんは、あたしの目を覗き込んだ。
「ごめん、」と胸の中で手を合わせて、あたしはうなずいた。
「じゃ、俺、のぞみの分の飯を取ってくるから」
平助くんが皆に背を向けたので、
「あ、じゃあ、あたしも行きます」
逃げるようにして平助くんの後を追いかけた。
部屋から離れたところで、平助くんの袖を引く。
「平ちゃん、今って、何時代なん?」
「──え?」
平助くんは目を見開いて、
「何時代ってどういうこと?」
(そうか、今の時代を【何時代】と訊かれても分からんか……)
「えーと、ほな、今年って何年?」
「変なこと聞くやつだな」と笑いながらも平助くんは答えてくれる。
「文久三年だよ」
「ぶんきゅう!?」
なんだそれ、全然わからない。