忍び寄る影
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楠くんが人差し指を唇の前に立てる。
誰もこちらに歩いて来ない。
(誰か、盗み聞きしてた?)
聞かれていたのなら、誤解のないようにしておかなければならない。
あたしは少し大きめの声ではっきりと言った。
「ほんま、長州のアホどもらって腹立つよなぁ!」
「ほんま、そうどすね!」
楠くんも、会話を合わせてくる。
「ほらほら、早よ大福食べてしまいや?硬なってしまうで」
「ほんまどすね、腹立ち過ぎて忘れてました」
あははは、と笑ってあたしはまた机に向かう。
墨をすりながら、動転した気を落ち着かせた。
誰だったんだろう、あの足音は?
忍び寄る影<2>/終