忍び寄る影
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「ちゃいますってば!
そやから、あたしを女中として、そこでこき使うつもりなんですってば!」
左之さんはきょとんとした。
「そ、そうなのか?」
「いざって時は、あたしを身代わりにして自分のオンナを逃がすつもりなんですっ」
「ええーーっ?!」
平助くんは盛大に不満げな声をあげてくれた。
しかし、他のメンバーは納得なのかどうなのか、しんと静まり返っている。
「───で、なんて返事したんだよう?」
平助くんが心配そうにあたしの顔を覗き込んだ。
「断ったに決まってるやん、そんなん」
「だよな、」
ほっと息をついて、平助くんは唇を尖らせた。
「でも、ひでぇな土方さん。
一体、のぞみをなんだと思ってるんだよぅ」
「それ、本当か?」
左之さんが静かに訊いた。
「ホンマですって。あたしがウソついてるように見えますか?
しょせん、あたしは百分の一しか価値のない存在ですからっ」
口に出して言ってみて、とても悲しくなった。
泣き出さないように、しっかりと唇を噛む。
「そんなことさせねぇ」
新八さんが唸るように言って立ち上がった。
「そんな勝手な真似は俺が許さねぇ」
「だよな、俺だって許さない」
平助くんも乱暴に箸を置くと立ち上がる。
「まぁ、待てって」