忍び寄る影
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
左之さんの部屋の障子を乱暴に開けると、すでにみんなは食事を始めていた。
あたしは自分のお膳の前にどすんと胡坐をかく。
「どうした、また何か言われたのか?」
平助くんが苦笑いでお椀から目だけを出している。
あたしもお味噌汁のお椀をつかんで、「ずずーっ」と盛大に音を立ててすすった。
「超むかつく」
「どうしたのぞみちゃん、ご機嫌斜めだねぇ」
大きな声で新八さんが言ってきたので、さらにイラっとくる。
それに、【ご機嫌斜め】ではない。
腹を立てているのだ。
「いちいち気にするなよ。土方さんはお前を追い出したりしないって。
それに、そんなことは俺が許さない」
箸を持ち上げようとしたが、怒りのせいか指が震えて上手く持ち上げられない。
「ちゃうねん、魂胆わかってん!」
「魂胆?」
平助くんは苦笑いする。
「土方さん、休憩所持つつもりやねん」
一瞬、水を打ったように座がしんとしたが、それを源さんが打ち破った。
「ま、まあ、歳さんもそろそろいいんじゃないか。
近藤先生も持ってるんだ。副長の歳さんが休憩所で寝泊まりしたって構わないだろう」
「なんだ、それで妬いてんのかぁ?」
左之さんが意味深な視線をよこしてきた。