忍び寄る影
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あたしは姿勢を正した。
「あたし、ここにいたら邪魔ですか?」
土方さんは答えない。
「………、やっぱり出ていかな、あきませんか?」
恐る恐る訊く。
お椀と箸をお膳に戻して、土方さんはゆっくりと腕を組んだ。
何だろう、とうとう何か宣告でもされるのだろうか。
「ああ、なんだその話か」
思い出したような言い方に拍子抜けした。
「お前ぇが【ここでいい】ってぇんなら、俺ァ別に構わねぇが………」
(───へ、そうなん?)
「そうか、まぁ………仕様がねぇか」
土方さんはまた箸を持ち上げると、魚の身をほぐし出した。
「ここに居ると、色々物騒だからな。
怖くて眠れないっていうんなら、いい機会だからまぁ、」
ほぐした身を口に放り込んで、
「家でも借りてやろうかと思ったんだが」
【借りてやる】?
「……………、あたしにですか?」
よく事情を呑み込めないままそう答えると、土方さんは怒ったように返してきた。
「馬っ、別に【お前ぇに】って訳じゃねぇよ!」
───でしょうね。
「ほらあれだ!………い、いつだったか、お前ぇ言ってたじゃねぇか。
俺も休憩所を持てばいいのにって」
真っ赤になって言い訳がましくがなり立てるのを見て、あたしはピンときた。