ウソか誠か
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「楠に限らない。あっちには長州の間者が紛れてる。
妙なのにとっつかまって、僕たちが助けに行かなきゃいけないとか勘弁してよ?」
「そやけど、楠くんは京都の子ぉやで?
京都弁なん、知ってるやろ?」
あたしは自分の感じた【ヤバイ】も同時に否定するように言った。
総司くんは、無表情にあたしを見ている。
「とにかく、君に近付いてくる奴には注意した方がいい」
「───なんでなん?」
総司くんはにやりと笑った。
「決まってるだろ、君は土方さんに最も近いところにいるからさ」
あたしはムッとする。
「あたしな訳ないやん。もうすぐ追い出されるかもしれん、言うてんのに」
総司くんは可笑しそうにクスリと笑った。
「なんも可笑しないて。あたしにとっては死活問題なんやからぁ」
もう、ほんま腹立つなぁと睨み付けた。
「それにあたしなんか人質に取ったって、土方さん屁とも思わへんし」
そうだ、あたしなんかよりも、いつも土方さんと夜を共にしているあの太夫の方が狙い甲斐がある。
きっと、ベッドの中では口も軽くなって、色んな事ペラペラ喋ってるに違いないのだから。
(ふんっ!)
総司くんに視線を戻すと、ニヤリと笑ったままこちらを見ている。
「───、なんやさっ」
「別に」
「なんか、いやらしい顔してんで」
「君さぁ、なんだかんだ言いながら土方さんのこと好きでしょ」