ウソか誠か
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「仕事に決まってるだろ?
第一、僕が女遊びしないことは君もよく知ってるじゃないか」
「知らん」
つーん、と横を向く。
「悪いことは言わない。
前川邸の連中は気を付けた方がいい」
あたしは、じろっと総司くんを睨みつけた。
「なんでなん?」
「さっき、土方さんにも言われてただろ?
連中は素性が知れないからだよ」
「盗み聞きしてたん?!」
「そんな訳ないだろ。
君の声が大きいから聞こえてきたんだよ」
いや、襖に耳をつけていたに違いない。
「それを言うんやったら、総司くんかて素性知れへんけど」
ふふん、と総司くんは笑う。
「第一、僕が悪い奴だったら、隣の部屋で襟をはだけて寝ている君なんてとっくに手籠めにされているはずだろ?」
───は?
「そ、それ、………どういうこと?」
あたしのムネを見たってこと?
だが、総司くんは【君のお胸なんかに興味は全くない】といった様子で続けた。
「気を付けなよ、悪い奴は悪そうな顔をしてるとは限らないんだからさ」
何が言いたいのだ。
「楠には気を付けろって言ってるんだよ」
(───え?)
昼間感じた寒気が背中を一気に這い上がった。
「ちょっと待って。楠くんが間者やって言うてんのん?」
あの【ヤバイ感じ】は、それだったのだろうか。